蜜蝋と柔らかな土 

時々聞かれる「どうして蝋燭を作るようになったのですか?」という質問に、想いはあるのだけれどいつもうまく説明できずにいたのですが、
先日お布団の中で眠る前にある情景が浮かんできてなんだか上手くまとまりそうな気がしたので忘れないうちに書いておこうと思います。

チベットのお寺で見た、チベット教を信仰する人々がバターランプの灯る中、熱心に一つの方向に向かって五体投地をする姿。

はじまりはこの瞬間だったのではないかと思います。

バターランプの炎はとても長くまっすぐで、人々の想いを高く高く宙へ運んでいくかのようでした。本当にそんな力があると感じました。

わたしも人々の想いを高く高く届けられるような蝋燭を作りたいとただ漠然と思いました。

それからは日本のお寺でもヨーロッパの教会でも祈りを捧げる場所には灯りがありこの神聖な物の存在が常に気になり、気がつけば作るようになっていたのです。

そこからは、いかようにも変化する蝋という素材がおもしろくてあっというまにここまで来てしまいました。

旅をしながら見てきた景色の中で気になった物を作るようになり、いまは旅をしながらその素材となる蜜蝋を集めています。

そしてこの度、ヒカリヤの植田えり子さんにお誘いいただき、陶芸家のorumina kiln 櫻井美奈子さんと
京都の下鴨にございますyugueさんにて展示をさせていただく運びとなりました。

【蜜蝋と柔らかな土】

2016年11月19日(土)-28日(火)

11:00-18:00(期間中休み 24日)

orumina kiln 櫻井美奈子 陶                (在廊日 19・20・23・26・28日)

rinn to hitsuji 鈴木りえ 蜜蝋キャンドル   (在廊日 20・22・23・27日)

期間中、お菓子やあたたかいスープもご用意致します。

yugue(ユーゲ)
京都市左京区下鴨松原町4-5
tel 075-723-4707

去年ルーマニアで力強いエネルギーを感じる蜜蝋に出会い今年もそれを求めて旅をしてきました。

蜂さんからいただく自然の恵みに感謝の気持ちを込めて、なるべく自然の造形物に近いシンプルな蝋燭にしようと制作しています。

そうでなくても私にとって蝋燭というものは、使っていくうちに流蝋がむくむくと重なっていく様子がまた何か別の物に生まれ育っていくようでまるで生き物なのです。同じ形の蝋燭でも使っていただく方によって育ち方は千差万別です。

ルーマニアからやってきた蜜蝋の量には限りがございますのでたくさんはご用意できないものもございますが、是非お手に取ってそのエネルギーを感じていただければと思います。

美奈子さんのピッチャーや燭台、冬にぴったりの耐熱の器は、ハンガリーやルーマニアの昔の暮らしを連想させるかのような懐かしさもあり、すぐにでも手にとって使いたくなるような作品ばかりです。

ふたりの作品でみなさまの冬の暮らしがすこしでも豊かな気持ちになるものであればいいなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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