銀河鉄道の夜

Eatable of Many Ordersの熱海のアトリエを訪れたのが今年の5月。

東日本大震災後

人間のクリエーション活動をこういうときこそ表現し続けなければならないと、
つくる気持ちはこれまでとは同じではなく、おそらく見てくださる方の気持ちもこれまでとは同じではなく、でもつくり続け、見続けて頂きたい。

ということを教えてくださり、自分のしていることを信じて続けようというきっかけを与えてくださいました。

そんなEatable of many ordersの2012春夏コレクションが原宿Rocketにて始まっております。

今回のテーマは『Fissionable Astronomy 』銀河鉄道の夜/作:宮沢賢治

ということで、こちらのキャンドルも

“その島の平らないただきに、立派な眼もさめるような、白い十字架がたって、それはもう凍った北極の雲で鋳たといったらいいか、すきっとした金色の円光をいただいて、しずかに永久に立っているのでした。”

“「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねぇ。」カムパネルラが、窓の外を指さしていいました。”

“にわかにくっきり白いその羽は前の方へ倒れるようになりインデアンはぴたっと立ちどまってすばやく弓を空にひきました。そこから一羽の鶴がふらふらと落ちて来てまた走り出したインデアンの大きくひろげた両手に落ちこみました。インデアンはうれしそうに立ってわらいました。”

“「もうじき白鳥の停車場だねえ。」
 「ああ、十一時かっきりには着くんだよ。」”

“向こうの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈のようでした。百も千もの大小さまざまの三角標・・・”

“「ああ、わたしはいままでいくつのものの命をとったかわからない、そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。それでもとうとうこんなになってしまった。ああ、なんにもあてにならない。どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちにくれてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。わたしの心をごらん下さい。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のためにわたしのからだをおつかい下さい。」そしてほんとうにその真っ赤なうつくしい蠍の火は音なくあかるくあかるく燃えたのです。”

“がらんとした桔梗色の空から、さっき見たような鷺が、まるで雪の降るように、ぎゃあぎゃあ叫びながら、いっぱいに舞いおりて来ました。するとあの鳥捕りは、すっかり注文通りだというようにほくほくして、両足をかっきり六十度に開いて立って、鷺の縮めて降りて来る黒い脚を両手で片っ端から押えて、布の袋の中に入れるのでした。”

“「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」”

(添付文、すべて宮沢賢治・銀河鉄道の夜より抜粋)

ほとんどの方が一度は読んでいるはずの「銀河鉄道の夜」
大人になって読み返してみたときに衝撃とも思える感覚に陥りました。
ただし子供の頃に感じていたのと今ではどちらが正しい見解なんてないんだと思います。
どちらもわたしですしね。

雨にもマケズの詩に感銘を受け、小学生のとき両親にお願いして花巻の宮沢賢治記念館に連れて行ってもらったことを思い出します。
また今の私として訪れたい。

さてさて、話はそれましたが、Eatable of many ordersのTOKYO SHOW ROOM
一般の方は先週末に引き続き、10/29(sat)30(sun)もご覧いただけるそうなので
東京近郊のみなさまぜひぜひ足をお運びください。

紹介いたしましたキャンドルも飾っていただけてるそうです。

omake


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